この記事を見つけてくれた方は部署異動に関して少なからず興味を持っていただいた方かと思います。
部署異動に対する考えとしては、
- 今の業務を続けてるだけで将来やっていけるのだろうか
- キャリアチェンジしたい!けど、30代で未経験の職種への転職は難しいのでは・・・
- 隣のあの部署で仕事をしたい
- ワークライフバランスを重視した業務に移りたい
等々、色々な考えがあるかと思います。
一方で、部署異動を希望したからといって簡単に異動できるほど甘くはありません。
筆者は悲願が叶って現在は某メーカーのIT系の研究開発部門に所属していますが、ここまで至るのに転職もして、10数年の年月がかかってしまいました。
今回、筆者が社内異動を実現したにあたり、効果があったと考える内容を10個紹介したいと思います。
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目次
自分のキャリアプランを文字に起こす
自分のキャリアプランについて、頭で考えているだけでなく文字に起こすことで整理されるかと思います。
自分が将来どういったキャリアを築きたいのか、それは何故なのか、築くためにどういった準備をすべきかといったことを書き残すことで自分の身体に思いが刻まれ、上司との面談でキャリアについて問われた場合にも説得力のある回答ができたり、普段の行動にも一貫性が出てくるものです。
今の業務の中で、異動先と関連のある業務を率先して行う
この人は異動先でもやっていけそうと人事権に影響する人達に思ってもらうことが大事だと思います。例えば人事権を直接持っているのが部長で、普段自分を管理しているのが課長だとしますと、異動するメンバーを検討する際に、課長が部長に対して『この人は今の業務でも異動先と関わりのあるXXXをやってきた実績があるので、適性があります』と言える実績を作っておくイメージです。
筆者の例で言うと、IT系の研究開発部門の前にはカスタマーサポートに所属していましたが、カスタマー情報を可視化したデータ分析結果を発表したり、顧客に提供しているサービスを模擬した環境をカスタマーサポート用に構築したりと、IT系のスキルが求められる業務を率先して行っていました。
社内の勉強会や研修に参加する
IT系ということもあるかもしれませんが、社内で度々行われていた勉強会や研修にも積極的に参加しました。
大抵の企業では勉強会や研修についての活動記録が自身のキャリアシートのようなものに残るので、直属の上司へのメッセージにもなります。
筆者自身の経験ではありませんが、そうした勉強会で出会った人に社内スカウトを受けて異動した方もいらっしゃいました。
異動先で必要であろう公的資格でアピールする
上記は社内の話でしたが、公的資格の取得もアピールになると思っています。
もちろん資格取得だけで異動が実現するほど簡単ではないかと思いますが、少なくともスキルアップのアピールにはなりますし、上で書いた今の業務の中で異動先に関連する業務を行うにあたってのスキルの土壌となってくれます。
筆者の場合ですと、カスタマーサポート時代に「応用情報技術者試験」を取得しました。IT系に関わる知識を幅広く習得でき、実務でもかなり役に立ったと実感しています。
午前と午後の試験があり、午前の知識問題は「応用情報技術者試験ドットコム」の過去問道場だけで十分かと思います。ほとんどが過去問と類似、何問かは全く同じ問題が出題されています。
筆者は午後は結構苦戦して1回落ちていますが下記の応用情報技術者試験のバイブルと言われる通称「緑本」を徹底的にやり込むことで2回目は80点オーバーで合格できました。
既に異動を実現した人の振る舞いに倣う
もし自部署に異動を実現した人がいたら、その人の振る舞いを倣うというのも一つのやり方だと思います。
筆者の例では、自部署で一足先に研究開発部門に異動した方が数名おり共通点として「AWSソリューションアーキテクトアソシエイト」資格を所持していました。背景として研究開発部門ではAWSをクラウド基盤としているケースが多く、「AWSソリューションアーキテクトアソシエイト」の取得を奨励しているとのことでした。
そこで既に取得した方々からUdemyのオススメされた講座を受講し、筆者も「AWSソリューションアーキテクトアソシエイト」を取得するに至りました。
初めて学ぶ分野でありましたが動画でのハンズオンも用意されており、取っ付きやすかったです。
これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(SAA-C02試験対応版)
自社の求人内容を確認する
多くの会社では、自社ホームページ内に求人情報を載せています。
もし自分の異動希望の部署が掲載されていたら、採用条件を確認することでその部署がどういった人材を欲しているか分かります。
社外向けの募集要件のため、高いレベルの内容となっている傾向にはありますが、「会社として目指す姿となるためにこういった人材が必要」といった大きい視点での内容が記載されており、自身が社内異動を希望する場合にも、会社としての意向を踏まえていることは有用だと思います。
転職サイトのエージェントから客観的な意見を聞く
転職サイトのエージェントから客観的な意見を聞くやり方もあります。
筆者の場合ですと、IT研究開発部門への異動希望でしたので、その手に強そうなエージェントということで【Tech Stars Agent】 を使用しました。
エージェントはその業界の動向に詳しく、転職させることのプロであるため、「自分をどのようにアピールすれば採用先に響くか」といったアドバイスをくれます。
筆者の場合ですと、カスタマーサポートの経験を生かし、カスタマーの意見を吸い上げられるIT研究開発部門になることができるといったような点です。
エージェントは転職成功による報酬のため、当然に転職をすすめてきますが、もし気に入った企業があれば転職も視野に入れれば良いと思いますし、考え方としては社内異動でも大いに通ずるものがありました。
社内公募に応募する
社内公募が行われていればそこに応募するのも手です。
大抵の場合、応募時点で自部署の上長に伝わることはありませんし、逆に異動希望先の上長には自分の希望が伝わることになります。
リスキリングという単語もよく聞くようになった昨今、社内公募も活発化すると思われますので社内情報をこまめにチェックするのが良いでしょう。
副業で試す
副業であれば自分の好きなことだけを選ぶことができます。
副業に行うにあたりまず確認すべきは本業の会社における副業に対するルールです。副業は進んできたとは言え、申請が必要であったりと注意点はあるかと思います。
ルールを違反してしまったら社内異動は遠のくと思われるため、気をつけましょう。
逆にルールをしっかりと守った上であれば副業の実績をアピールして社内異動に繋がる可能性があります。
また、副業と言えどしっかりとしたアウトプットを出す必要がありますので、まずはココナラ などから自分が余力を持ってできそうな仕事から始めて徐々に慣れていくのが良いかと思います。
外部環境の機会を捉える
よく使われる企業分析にSWOT分析と呼ばれるS:強み、W:弱み、O:機会、T:脅威という内部環境と外部環境に関する分析手法がありますが、如何に自身の強みを強化したとしても機会が無ければ成功は難しいということだと思います。
部署異動においても自分が希望する先の部署で人材が充足していれば異動するチャンスが低くなると思います。
どうしてもやりたい分野であれば転職が視野に入るかと思いますし、人材が不足している部署の業務を調べてみると興味が持てるようになるかもしれません。
筆者の場合は、社内でDXを推し進めるべくIT人材投資が強化されたことが、自身の異動につながったことも関係しているかと思います。
まとめ
部署異動するためにやった10のコトいかがでしたでしょうか。
筆者自身のことを振り返ると、やはり行動として業務成果や資格等の形に残したものが部署異動のアピール材料になったかと思っています。
全く勝手の分からない会社に未経験の職種で転職するのは敷居が高いですが、部署異動であれば自社の雰囲気で知った上で、自身の社内ノウハウやコネを維持したままの職種変換となるので、異動後もやりやすさも大分異なるかと思います。
今回の記事が部署異動を考えている人の参考になれば嬉しいです。